流体力学の書評

流体力学

 流体力学の教科書は数多くありますが、その中でも詳細にまとまった教科書が日野 幹雄氏によりかかれた「流体力学」です。オイラーの運動方程式、連続の式、ベルヌーイの定理と流体力学の基礎が体系づけて学ぶことができます。

 本書はまず、流体力学の基礎方程式の導出から入ります。そして、完全流体という粘性を考慮しない流体の流れについて学んでいきます。粘性を考えないことにより、円柱周りの流れなどを手計算で理解することができます。その後、粘性がある場合の流体の運動を考えていきます。

 内容はかなりマニアックで、流体を専門に研究したり開発する人以外ならすべてを理解する必要はないように感じます。粘性流体の前までと、粘性流体の基本的なところを理解できるようになっておくといいでしょう。

 流体の流れは私たちの身の回りに起こる現象で、理解しておくと開発や研究の際に便利です。本書は流体力学の基礎がまとまっているので、手元に置いておくと将来何かの際に役に立つかと思います。

著者:安井 真人(やすい まさと)