細胞の発見

kamera

 すべての生物は、細胞(cell)という単位からなるという共通性があります。ここでは、細胞がどのような経緯で発見されたのかや誰が発見したのかについて紹介します。

細胞の名付け親であるフック

 細胞の存在は、イギリスのフック(Robert Hooke, 1635-1703)により発見されました。

Wikipediaより

フック(Wikipediaより)

1590年ごろにオランダ人のヤンセンが2枚の凸レンズを組み合わせて顕微鏡を作っていました。そして、当時この顕微鏡を使って小さいものを見るのが流行っていました。

フックの顕微鏡(Wikipediaより)

フックの顕微鏡(Wikipediaより)

フックもそのマニアの一人で、蚊やノミ、昆虫やコルクやカビなどを観察して「ミクログラフィア」という本にまとめました。この本の中にコルク片が小さい部屋「cell」からなることを示しています。これがcellの起源です。

フックが観察したコルク片

フックが観察したコルク片(Wikipediaより)

蚊やノミなどを見ていたので、きっと当時の人から見たら気味が悪く思われていたと推測されます。でも、フックさんは物理で有名なフックの法則(簡単に言うとバネは引っ張れば伸びるという法則)も見つけた天才科学者なので尊敬しなければなりません。それにしてもスケッチの腕はピカイチです。まるで写真を見ているようです。今ならカメラで取るのでスケッチの腕は研究にたいして必要ないですが。

 ちなみに日本語の細胞という言葉は、江戸時代の蘭学者である宇田川榕庵が名付け親だといわれています。イケメンですね。

宇田川榕庵の自画像(Wikipediaより)

宇田川榕庵の自画像(Wikipediaより)

レーウェンフックは生きた細胞を観察することに成功

 フックはコルク片(死んだ細胞)を見たわけですが、オランダではレーウェンフック(Anton van Leeuwenhoek, 1632-1723)が顕微鏡を使って、口の中の細菌や水辺の原生生物などを生きた状態で観察していました。動いている状態で見えるわけなので、かなりの進歩だといえるでしょう。

レーウェンフック(Wikipediaより)

レーウェンフック(Wikipediaより)

レーウェンフックの顕微鏡(Wikipediaより)

レーウェンフックの顕微鏡(Wikipediaより)

それにしても、フックという名が付く人が活躍していたのは不思議です。当時はフックさんが貴族にたくさんいたのかもしれませんね。

著者:安井 真人(やすい まさと)