正負の数の乗法と除法
カテゴリ:数と式

前回、正負の数の足し算と引き算について学びました。今回は、正負の数の掛け算と割り算について説明します。掛け算と割り算は同符号なら正、異符号なら負というルールだけなので簡単に身につくと思います。
乗法と除法の計算方法
掛け算と割り算は以下のルールに従って計算します。
- 同符号の掛け算は正
- 異符号の掛け算は負
例えば、
は同符号(正と正)なので
となります。次に、
も同符号(負と負)なので
となります。最後に
は異符号(負と正)なので
となります。
以上のように
掛け算と割り算は同符号は正、異符号は負でOK
です。
以下の計算をせよ。
初歩的なことですが、
掛け算とわり算ははじめに計算します。
よって、
が得られます。あとは、足し算を計算すれば
となります。
割り算と逆数
逆数
割り算と掛け算は同じようなものです。例えば、2で割ることと1/2をかけることは同じです。このとき、1/2を2の逆数(ぎゃくすう)、2を1/2の逆数といいます。
分子と分母をひっくり返したものが逆数で、逆数をかけると1になります。
では、の逆数はいくつになるでしょうか?
答えは、です。ただ、分子と分母をひっくり返しただけです。もちろん、掛け合わせると
となります。ちなみに
0の逆数はありません。
割り算
はなしがずれましたが、
割り算は割る数を逆数へ変換すれば掛け算になります。
例えば、
となります。割り算は掛け算に変換できるので、今後、割り算で表記することはあまり見ることはありません。
著者:安井 真人(やすい まさと)
@yasui_masatoさんをフォロー