文字式
カテゴリ:数と式

わからない数字をとりあえず文字において計算を進める場合がよくあります。とくにこの後に学ぶ方程式で威力を発揮します。これからは、文字で数字を置いた際の計算方法について学び、方程式に備えます。
文字式
わからない数やまだ決まっていない数などを文字でおいておくと便利です。たとえば、ケーキ屋さんがケーキの値段をつける場合を考えます。1日にうれるケーキの数は分からないのでとりあえず
(一日にうれるケーキの数)=個
と置きます。そして、
(ケーキの値段)=円
とします。すると、一日の売上が
と簡単に表すことができます。
使用例1
あとは、実際に設定した「ケーキの値段」と「一日にうれたケーキの数
」がわかったら、
に値を入れるだけで「一日の売上げ」が計算できます。例えば、ケーキの値段を
円とし、ある日にうれたケーキの数を
個としたら売上は
円
となります。
使用例2
また、ケーキの値段を100円として一日の売上を10000円とするには
となる個のケーキをうればいいので
個
売ればいいとわかります。
以上の例のように
文字式を使うと問題を整理することができ便利です。
文字式の表記のルール
次に、文字式の表し方のルールについて学んでいきます。
「×」や「÷」は面倒なので書かない
先ほどのケーキの例では
と書きましたが、
文字式の場合は「×」や「÷」は書きません。
書いてもいいのですが、基本的には面倒なのでかきません。よって、
とかくのが普通です。最初は慣れないと思いますが慣れていくと楽ですよ。そして、
は
とかきます。
文字式では小数点ではなく分数で表記します。
指数を使う
のような文字式は指数を使って
と表記します。
1を掛ける場合は1を省略する
1をかけても数は変化しないので
となります。よって、という表記はしないで、1を省略して
とかきます。また、
も同様に、1を省略して
とかきます。1はかけても変わらない存在なので徹底的に無視します。
次の式を文字式の表し方に従って表せ。
(1)、
(2)、
(3)
(1)、
(2)、
(3)もしくは
著者:安井 真人(やすい まさと)
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